「イベルメクチン」は、北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発された、寄生虫が引き起こす感染症の特効薬で、北里大学病院は9月17日、患者に投与して新型コロナウイルスの新たな治療薬としての承認を目指す治験を近く始めると発表しました。
29新型コロナウイルスの治療をめぐっては、ウイルスの働きを抑えるレムデシビルや、重度の感染症や肺炎の治療薬として使われているデキサメタゾンといった薬の有効性が確認されています。
富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発し、2014年に製造・販売の承認を得た。
これまでアメリカの製薬会社が開発した「レムデシビル」がアメリカで緊急使用が認められ、それを受けて国内でも特例承認の制度を使って承認されました。
レムデシビルは臨床試験においてその効果が確認されてり、重症患者への緊急使用が可能となった。
クロロキンと類似した構造を持つヒドロキシクロロキン(プラケニル)は国内では全身性エリテマトーデス(SLE)などに使用されていますが、これはヒドロキシクロロキンが抗炎症作用、免疫調節作用を持つためです。
マラリアなどの治療薬「ヒドロキシクロロキン」は、新型コロナウイルスの治療への効果の可能性が指摘され、WHOは臨床試験を行ってきましたが、アメリカとスイスの研究グループが、投与された患者の一部に心拍の異常が見られたとする研究結果を発表したことを受けて、5月25日、臨床試験を中断したと明らかにし、安全性に関するデータを調査してきました。
エボラ出血熱の薬としては承認されていませんが、コロナウイルスの一種によって引き起こされたSARSやMERSに対して効果があるとする研究結果が示されていたことから、新型コロナウイルスの治療薬になるのではないかと注目されてきました。
国は現時点で200万人分の備蓄を持ち、「タミフル」など既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に、初めて国がアビガンの投与開始を検討する。 つまりカレトラを飲むことによっても新型コロナ感染症の経過に差はなかったという結果です。
9臨床研究では酸素の吸入が必要な中等症の患者およそ60人に、別の感染症のリスクなどが無いことを確認した「血しょう」を投与し、安全性や効果を調べるということです。
FDAは10月22日、複数の臨床試験の結果に基づき「レムデシビル」を新型コロナウイルスの治療薬として、正式に承認したと発表しました。
厚生労働省では特段、承認について見直す必要はないというのが、現時点での認識だと承知している」と述べました。
レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬として開発されていた。
この中でトランプ大統領は「入院した時は体調がよくなかったが、抗体医薬の投与を受けるとすぐによくなった。
医学誌『ランセット』は、根拠となるデータのない論文を掲載して後に撤回したが、そうしたHCQを否定する意見はアメリカ国民の印象に残った。
1987年6月に創業した同社のミッションは「まだ医薬ニーズの満たされていない分野において、革新的な医薬品を発見し、開発し、商業化すること」(同社のホームページ)とある。
菅官房長官「有効性確認なら5月中の承認目指す」 菅官房長官は、午前の記者会見で「現在、観察研究、臨床研究、企業による治験が進められていると承知している。
26現在では、日本を含む世界35カ国以上で、ウイルス性疾患、炎症性・線維性疾患、がん領域を主な重点領域として事業を展開している。
また、24日付のイギリスの医学専門誌にも「ヒドロキシクロロキン」と抗菌薬を同時に投与された患者の多くに心拍の異常がみられたとする論文が公表されています。
研究班は、患者に投与したあとで症状の改善が見られたと報告する一方、現時点のデータだけでは有効性を判断することは難しいともしています。
こうしたことからFDAは「バムラニビマブ」には軽症から中程度の症状の患者に対してリスクを上回る効果があるとしています。 申請された場合は厚生労働省として改めて審議する必要がある」とコメントしています。 専門家「安全性検証 時間かけて入念に」 新型コロナウイルスの抗体医薬について、感染症の治療に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は、「新型コロナウイルスの治療薬開発の中で、抗体医薬は、従来の薬よりも開発に時間がかからず、すでに別の感染症にも抗体医薬が開発されて使われていることもあり、アメリカや中国など各国で主流になってきている。
5一方でこの薬を巡っては5月、イギリスの医学雑誌に掲載された「治療効果は認められない」とする論文がデータの問題を理由に撤回され、WHO=世界保健機関も一度は中断するとした臨床試験の再開を発表するなど混乱も起きていて、治療薬をめぐる検証の難しさも浮き彫りになっています。
FDAは、緊急で使用を認める手続きについては正式な審査を受けた承認とは異なり、効果や安全性については、まだ限定的な情報しか得られていないとしています。
「ギリアド社」日本法人の表雅之開発本部長は「来月中には、有効性に関するデータが一定程度得られる見込みだ。
対象患者は入院していないものの重症化リスクが高く、陽性判明後3日以内にバムラニビマブまたはプラセボ(偽薬)のいずれかを投与された。 どちらも「特化薬」と呼ばれるだけあって、ウイルスをピンポイントで撃退するから治療効果が高い。 このため厚生労働省は医療機関に向けた注意事項をまとめました。
松山室長は「MERSはいまだに中東で感染が続いているうえ、コロナウイルスの病気はほかにもあるので研究を続けていた。
同社のクリストス・カイラツォス博士はNHKのインタビューで「アメリカ以外の複数の国の規制当局ともすでに使用に向けた交渉を始めている」と話しています。
現在、東京大学附属病院で、患者に投与して効果を検証する観察研究が行われています。